釣りや魚とりをする方なら、「水の中はどうなっているんだろう」と思ったことはないでしょうか。
私は子どもの頃から川で遊び、大人になってからはドライスーツを着て一年を通して水中観察を続けています。
陸上からでは気づけない発見が水中にはたくさんあり、川の見え方が大きく変わりました。
今回は、水中観察を通して気づいたことを紹介します。
魚のいる水中を見てみたかった
なぜ水中観察を始めたかを考えると、初めは「魚が動いている姿が見たかった」ことが理由だったと思います。水族館でも魚は見られます。しかし、実際に川へ潜ると、魚との距離は驚くほど近く、ガラス越しでは味わえない臨場感があります。
よほど警戒心がある魚でなければ、自分がまき上げた川底の有機物を食べに魚の方から寄ってきてくれたりします。川底に潜んでいた水生昆虫が逃げまどい、カワムツやオイカワなどの小魚が追い回す様子は目に見える食物連鎖のようで、見ていてとても楽しいです。

各地の水中にもぐって気づく水の色
実際に水の中に入ってみると、水の冷たさや水の色の多様さなど、いろいろなことに気づきます。
個人的に面白いと感じているのは、場所によって水の色が全然違うということです。
水中は、有機物が少ないほど青色がきれいに見える傾向があります。
上流の川が透き通って見えるのも、有機物が少ないことが大きな理由です。
また、地質によっても水の色は変わるため、各地の川を見比べるのも楽しみの一つです。
また、湧水のような湧き出ている水も不純物を含んでおらず、鮮やかな青色を表現してくれます。湧水で有名な忍野八海や三島の柿田川などは、富士山にしみ込んだ伏流水が湧出しており、鮮やかな青色を見ることができます。
魚を見ることが一番楽しいことではあるのですが、周囲の環境をとっても気づくことが多くあります。

水の中は多くの魚で溢れていた
渓流釣りをしていると、こんなにいいポイントなのに魚はこれだけしか釣れないのかと思うことが多々あります。何回もルアーを通しているのに、1~2匹しか釣れないのです。自分の技量に問題があるとも考えられるのですが、「実際どれだけ魚がいるのか」と気になって、釣りをする友人の横で水中を観察したことがあります。
実際に水中を覗くと、そこには20匹のイワナが群れて泳いでいました(笑)
衝撃です。しかも、友人は気づいていないですが多くの魚がルアーを追いかけてます。ここまで魚がいるのかと驚いた記憶があります。また、イワナも川底の水生昆虫を食べたり、水面に落ちてきたコガネムシのような甲虫を捕食していたりと、様々な生き物を食べていることも確認できました。
陸生の昆虫や水生昆虫を貪欲に捕食することは、図鑑等では紹介されていますが、知識として知っていることと自分で体感することには大きな差かあると思います。釣り人は一度自分がいつも釣っている沢や川で頭を突っ込んでみることをオススメします。

水中観察は生きた学び
水の中には生きた学びがあります。普段釣っている魚の捕食シーンを観察できたり、中流や下流域の種数が増えるポイントでは、様々な種類の魚に出会えることもできます。
魚好きでなくても、水の色の美しさや大きな魚が目の前を泳いでくれるのは非日常な光景です。生息地であることが前提ですが、運が良ければオオサンショウウオのような巨大な生き物に出会えることも。
夏休みが始まっている家庭も多いかと思いますが、大人子供かかわらず楽しめる体験なので、ぜひ近くの水の中を覗いてみてください。
安全管理については様々な意見があるので詳細は記しませんが、降雨に伴う水量変化に気を付けたり、場所に応じてライフジャケットをつけるなど、一般的な安全管理をしたうえで楽しむことを忘れずに!
一度水中の世界を知ると、今まで何気なく見ていた川がまったく違って見えるようになります。

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